Ishii Hendrix 公式日記

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カテゴリ:本の話し( 3 )




 講談社「梶山静六 死に顔に笑みをたたえて」 田崎史郎著というのが、面白かった。2500円もしたので、図書館で借りたのだが、買えばよかったかな?
 この本を読む前に、「裏支配 いま明かされる田中角栄の真実」を読んだんだけど、たまたま、時代が続いていて、子どもの頃のニュースで見た「悪のヒーロー」(気づいた頃には、もうロッキード事件が問題になっていた)田中角栄の時代以降、政治に興味を持ち始めた時代、社会に出てから見た政権交代(!)が実現した時代の裏面がリアルにかかれていて、とても面白かった。
 どちらもたまたま、マスメディアにいて、政治家の「番記者」をしていた人達です。リアルタイムで書かなかったことを責める方もいるのかもしれません。が、それをきちんと形に残したことは評価されるべきでしょう、なんて思ったりします。

 ところで、裏支配の本は、ごく最近文庫本を買ったのですが、買った直後、職場のデスクの抜本的整理をやっていたら、同じ本のハードカヴァー版が出てきました。数年前に買って、そのまま大量の資料の山にうもらせてしまっていたのですね。同じ本を2冊買ってしまうなんて、老化かね。

 写真は、例によって職場の近所に出入りしている野良猫です。こちとら働いてるっちゅうに、気持ちよさそうに寝ています。写真をとっているのに気づくと、こっちをにらみます。
(いしい)
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by Ishii-Hendrix | 2005-05-27 02:17 | 本の話し

川上弘美さん

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 以前、日経新聞のコラムで連載していて、「なかなか好ましい文章だなぁ」と思っていた川上弘美さんの本を、近頃読んでいる。芥川賞作家なんですね、この人。何が好きなんだろう?といえば、この人のボギャブラリーがなんとなく好き、ということだと思う。特にエッセイがよい。

 書いている内容は、ブログとかで書いている日記などと変わらないような、たわいのない話しかもしれないが、でも面白い。やはりプロの芸を感じる。少なくとも、ワタシは(文庫だけど)お金出して読むし、自分が書き手だったら、これでタダだったらイヤかもなぁ、てなことを考えました。
 とにかく、この人のエッセイ、小説を何冊か読んだが、読むと詩心をくすぐられる感じがします。

写真は、CaplioR1の試し撮りから。黒猫だけど黒つぶれしないで、わりと表情がきちんと出ています。なんか、うとんじられてます>ワタシ。
(いしい)
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by Ishii-Hendrix | 2005-03-24 01:00 | 本の話し
 せっかくのブログなので、音楽ネタから始めようと思ってたのだが、音楽関係の話題を中心にしたいと思いつつ、思いついた順に書きたいことを書いていきます。

 で、今読んでいる本の話題から。
 「「榎本武揚から世界史が見える」(臼井隆一郎著 PHP研究所)という本を最近買ったのですが、これが、「今ちょうど知りたい」と思っていたことにヒットする本だったので、とても興味深く読んでいます。

 元々、歴史モノというのはあまり読まなかったんだけど、ここ数年結構読んでいます。
 社会の一員になってリアルな社会に関わり始めていろんなことがわかってくると、「どうしてこの世はこうなってるのかなぁ」ということが知りたくなります。学校の社会科で習った戦後史では食い足りないし(いや、社会科は苦手だったので、全部くいたりないけど)、で、戦後史を扱う本を読み始めます。

 面白かったのが、田原総一郎の「日本の戦後(上)」(早く(下)を出してほしい)。その流れで、「日本の戦争」も読みました。
 「日本の戦争」は、ワタクシ的にはかなりヒットです(結論で気に入らことがあるけど、面白い本)。日本をあの戦争に駆り立てた「富国強兵」とはどこからきたのか、というテーマがあって、幕末の薩摩藩・島津の殿様あたりまでさかのぼります。そうすると、「やっぱ幕末だよなぁ」と思って、30代になって「今さら」感はありつつ、また初めて読むのは恥ずかしいと思いつつ(好きな人は中学高校くらいから読んでいるから)、司馬遼太郎の「龍馬がゆく」「翔ぶが如く」をむさぼり読みました。
 司馬さんの歴史小説には、いろんな批判があるのは知っていますが、あの複雑な幕末から明治の日本の状況の社会的構造をよくとらえていて、かつ読み物として面白い、やはり名著だと思います。
 日本の近現代史がわかってくると、今度は世界史がある程度わからないとなぁ、と思います。これはまた複雑怪奇そうだし、自分にピッタリくるのがなかなかわからない。そこにちょうど、「榎本武揚から。。。」と出会ったわけです。

 榎本武揚は、明治政府発足に最後まで抵抗した人として、北海道函館の五稜郭に立てこもったことが有名な人です。牢獄にいれられるのですが、敵だった明治政府からこわれて、明治政府の外交官として働いて活躍した人でもあります。

c0063905_2333427.jpg 数年前にNHKの「そのとき歴史は動いた」というテレビ番組で、そのエピソードをやっていて、それがまた面白かったです。明治政府に追いつめられつつ、明治政府に先駆けて外国の有力な国に日本の正当な政府として認めさせてしまおうという外交戦術を使いました。かなりいいところまでいったのですが(理由は忘れたけど)、失敗してしまいます。
 そのテレビのおかげで名前を覚えていたのですが、この本を読むと、幕末に日本と関係する各国がどういう状態にあったか、わかりやすくかかれています。
 例えば、アメリカの1ヵ月半後に徳川幕府に開国をアプローチしたロシア帝国が、一方でオスマン・トルコ帝国と戦争(クリミア戦争)をしている最中で、オスマン・トルコ側にイギリス・フランスが肩入れしていたこと。当時、日本海やオホーツク海も制海権はイギリス・フランスが持っていたため、ロシアが徳川幕府に交渉場所として自ら指定したサハリンの南端に、自分が行けなくてすっぽかしたこと(幕府側の交渉団の中に若き榎本武揚もいたらしい)などなど。
 幕末というワタシにとって親しみのある時代に、世界がどういう情勢で、それが日本にどう影響したのか、ただそれだけの話しなのですが、そういう解説をしてもらうと、非常に興味深いです。まだ、ほんのさわりしか読んでませんが、楽しみな本です。
(いしい)
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by Ishii-Hendrix | 2005-02-24 02:35 | 本の話し

石井ヘンドリックスメンバーによる公式の日記です。


by Ishii-Hendrix